文化鑑賞

先週の土曜日、ビッグアイにおいて文化鑑賞を行いました。

演劇ユニット「柿喰う客」さんによる、『人間失格』と『変身』の二本立てを観劇しました。

『人間失格』は一人芝居。登場も客席真ん中の扉から、幕も上がらず役者さんがマイクを持ったまま始められたので、劇が始まっているとなかなか気づけなかった人もいたようです。

演者自身の過去を話していると感じた人もいたようです。小説が現実味を帯びて感じられた瞬間だったのではないでしょうか。想像力を働かせて小説を読むきっかけになれば良いですね。

『変身』は高校2年生で教わる「山月記」から始まって、高校1年生で教わる「羅生門」がつながり、メインにフランツ・カフカの「変身」をおいて、最後は漢文で習う「胡蝶の夢」で終わるという、高校生向けの内容でした。3年生は十分楽しめたようですが、1年生はどうだったでしょうか。

この文章を知っている!と思うだけでなく、何故この文章が選択され組み合わされたのか、その共通性に考えを深めてもらえればと思います。

いろいろな体験をきっかけに学びを深めていきましょう。

 

以下に特進選抜コース3年の感想を少し載せておきます。

○学校の内容で教わった山月記と羅生門の話は勉強していたので理解することができ、とても楽しかったです。残りの内容はとりあえず聞くので精一杯でした。最初の人間失格はとても怖い内容でしたが、その一方でとても興味が持てる内容でした。(T・M君)

○羅生門や山月記が演じられていると気づいたときとても面白く思いました。3人の劇が特に役の演じ分けがはっきりしていてわかりやすく、迫力があって、ドキドキしながら見ていました。声まで使い分けていてすごいと思いました。1人で人間失格を演じたのも面白くて、帰宅後ネットで調べてみたりしました。(M・Mさん)

○人間失格を行うとは聞いていたけれど、信じられないことに、語りをしながらだったのでこういう劇の見せ方もあるんだと学びました。3人1組での劇はリズム感とスピード感が一体化していて、見ていて飽きなかった。(M・H君)